”セルフヘルスケア”ワンポイント講座

美と健康のもとは姿勢から名取りに学ぶ日本美人の神髄「日舞で姿勢美人」

美と健康のもとは姿勢から名取りに学ぶ日本美人の神髄「日舞で姿勢美人」
約400年前、歌舞伎の創始者として知られる出雲の阿国という女性から始まったとされ、歌舞伎の歴史と共に歩んできた日本舞踊。江戸文化によって育てられてきた日本舞踊は、明治以降より良家の子女のたしなみとして暮らしの中にも取り入れられるようになりました。そして、現代においては、もっと実用的な観点から「日本人として日常の美しい立ち居振る舞いを身に着けたい」と願う女性達から注目を浴びています。

日本舞踊は、美しいしぐさが身に付くだけでなく、実は最高のエクササイズでもあるのです。足の裏から手の先まで、全身の筋肉を意識してバランス良く使わないと、なめらかで流れるような型(ポーズ)を決めることはできません。特に最も大切なのが姿勢です。体の中心軸である背骨がスッと伸びていてブレない、この状態があって初めて全ての動きが美しく生きてきます。

どの型(ポーズ)の時も、常に肩甲骨と背筋を意識し、丹田(握りこぶし1個分おへそから下がった位置)に力を入れて行います。これにより深層筋が鍛えられ、背中やお腹周りにムダな贅肉がつくことを防いでくれるのです。膝や腰を落として行う動きも多いので、下半身も十分に鍛えることが出来ます。
また、美容面だけでなく、姿勢と健康は切っても切れない関係があります。猫背など悪い姿勢は、背骨や骨盤を歪め内臓を圧迫して身体の不調を引起す原因となります。また老けた印象を与えることにも繋がってしまうのです。

日常ではなかなか馴染みの無い日本舞踊ですが、まさに日本女性のための美と健康の秘訣がいっぱい詰まった素晴らしい伝統文化です。今回は、洋服のままでも簡単に行える型(ポーズ)をご紹介します。
秋山多恵子
秋山多恵子
中村流の名取・師範。お江戸日本橋生まれ。代々おばが“舞踊家“という環境から2歳より 日本舞踊を習う。(中村流・人間国宝 中村芝翫家元)他に、三味線・長唄・新劇の基礎なども学ぶ。 “日本舞踊"や“着物"を多くの方に親しんでいただくために新しい角度から紹介する教室を立ち上げる。自宅での教室のほかカルチャースクール、OLの方対象のイベントなど活動を広げている。
和稽古ZEN

普段ほとんど意識しない肩甲骨と胸の筋肉を動かすことで、首筋から胸のラインを美しく整えます。このラインは特に女性の美しさが際立つところ。腕全体をひねることで二の腕シェイプアップにも!

Pose1 ひねり

背筋を伸ばし丹田を意識して行うことで、深層筋を鍛え太ももを中心に下半身を引き締めます。足の裏も含めた全身の筋肉をバランスよく動かさないと維持できないポーズなので、結果的に全身運動となり代謝もアップします。

Pose2 おすべり

日本的で優雅な動きを身につけながら背筋、腹筋、下半身を鍛えられるポーズ。日常で物を拾う場合もこのポーズを活用すれば身のこなしが美しく見え、ワンランク上の女性に!

Pose3 貝殻ひろい